我が家の息子くんは、絵本をよく読みます。
まだ小さかった頃から、一人でも絵本を広げてよく眺めていたし、私が読み聞かせるのももちろん好き。
ですが、そんな息子くんが、2歳になったあたりからときどき絵本を破くことが増えました。
どうして絵本をビリビリするんだろう…。
今回は、我が家で起きた絵本ビリビリ問題とその対応について書こうと思います。
絵本を破くタイミングがあることに気がつくまで
はじめの頃は、どうして絵本をビリビリするのか理由がわかりませんでした。
始めは単純にビリビリするのが面白くて、好奇心からビリビリしちゃう感じに見えたのですが、だんだん、おや?なんだかそれとはちょっと違うような感じがする…。
それで、ビリビリ破いた時には、「絵本が痛いって言ってるよ。ビリビリしないであげて。」とその都度伝え、本人の前で絵本の修復するところを見せたりもしたのですが、あまり効果はない様子。
本人がお気に入りの絵本で何度もくりかえすので絵本はぼろぼろになっていきます。
ビリビリするたびに修復しなくちゃならないし、せっかく買った絵本がどんどんぼろぼろになっていく…。
次第にこちらもビリビリされることにうんざりして、「ビリビリはしないでって言ったよね。本にごめんなさいして。」と、きつく言ったこともありました。
でも、そんなのも全く効果なし。
それで今度は、逆に絵本を破くことに反応しすぎない方がいいのかなと考えて、絵本をビリビリした時には、「ビリビリしたら、絵本が痛いからやめてね。」とさらっと伝えて、さらっと修復しておいたりもしたのだけど、それでも絵本ビリビリは地味に続きます…。
それならばと、新聞ビリビリ遊びを取り入れて、一緒になって新聞紙をいっぱい破いたりもしました。
外遊びをいっぱいして、できるだけ、発散!発散!とか、思いつくことをやってみました。
…が。
いろいろ試してみたものの、なかなか状況が良くなっていかない絵本ビリビリ問題。
ということで、改めて息子くんがどういう時にビリビリするのかを観察してみることにしました。
そして、数日観察してみると、絵本を破くタイミングがあることがなんとなくわかってきました。
息子くんが絵本をビリビリするタイミングで最も多いのは、どうやらお昼寝タイムのよう。
しかも、お昼寝前の眠いけど眠れない時。
眠いけど、寝転がっても眠れないから、また遊び始めて……やっぱり眠い…。
そのうち絵本を開いて、ビリビリ…。
仕方がないので、手の届く本棚には紙質の硬いものだけにして、破れやすい絵本は手の届かない棚の上に置くようにしました。
破れやすい絵本を見たがるようであれば、その都度とってあげて一緒に見るようにしてみました。
しばらくそれでやってみると、一緒に絵本を見ている時にはビリビリすることはなく、これで一件落着かな、と思ったのですが。
とあるお昼寝タイム、絵本を落ち着いて見ているしビリビリしないから大丈夫かな、と思って少し私が目を離したら、またビリビリと音がします。
どうやら、私が見てない隙をついてビリビリしている様子。
うーーん、これはどうしたものかな…と他の方法を考えることにしました。
そんなある日、お昼寝タイムにいつものように私が一緒に横になってうとうと…としていたら、また絵本をビリビリする音が聞こえてくる…。
で、ついに、「もーーーっ!」と頭にきて、怒ってしまいました。
ぷんぷん怒っている私に、ちょっと困ったような悲しそうな顔をする息子くん。
これは良くなかったな…と思ったので、少し気持ちが落ち着いてから改めて息子くんに、絵本はみんなが買ってくれたものやいただいたもので大事にしてほしいこと、大事にするっていうことはビリビリしないでほしいということ、を伝えました。
また、怒ってしまったことも謝りました。
「息子くんのことが嫌いだから怒ったんじゃないんだよ、息子くんのことが大好きなんだよ。」ということを伝えると、鼻の下を伸ばしながら笑ってくれる息子くん。
なんだか、申し訳ない気持ちになりました…。
最も多い絵本を破くタイミングは、お昼寝前の眠い時間+私がうとうとしている時?
さて、そこから、改めてもう一度我が子の行動を振り返ってみました。
すると、もう一つ大事なポイントがあることに気がつきました。
それはお昼寝タイム、息子くんが眠いけど眠れなくて遊んでいる時で、しかも私がうとうと寝かけていて、遊び相手をしていない時。
昼寝の時間は、いつも私が一緒に横になって寝かしつけています。
ですが、先にも書きましたが、このところ体力もついてきたのか、なんとなく眠たそうで一度はゴロンと寝転がるのだけど、結局寝付けなくて再び起きて遊び始めたりすることが増えてきた息子くん。
この時、横になってる私が先にうとうと…として眠りかけることがあります。
そして、私がうとうと…としてしばらくした頃に、ビリビリ…と絵本を破くことが多いことに気がつきました。
私が見てない隙をついて、と言うよりは、私に気づいてほしいからビリビリしている…?
…となると、このお昼寝タイムのパターンを一度崩した方が良さそうです。
昼寝をする日もあるししない日もあるので、まずは時間で区切ってみることにしました。
お昼寝タイムをはじめて大体1時間くらいしても寝なかったら、布団を畳んで昼寝タイムは終わり。
外へ遊びに出かけるなど、切り替えることにしてみました。
また、眠そうにしながらも遊んでいるときは、私もうとうと眠らないようにして、息子くんの相手を続けるようにしました。
寝かしつけているとこちらも眠くなってしまうので、なかなかきつい日もありますが、絵本ビリビリパターンを脱したいのでここはがんばりどき。
ひたすら息子くんの様子に合わせて対応することにしてみました。
で、その効果はと言いますと…。
息子くんの様子に合わせて対応しているので、息子くんは絵本をビリビリをする必要がなくなった様子。
それ以降、絵本をビリビリすることはなくなりました。
またつい先日、うっかり私の方がうとうとしてしまったのですが、なんと今回は、「かぁか!」と私を叩いて起こしてくれた息子くん。
絵本をビリビリする以外の方法で、私に知らせる方法を見つけてくれたようです。
現在、絵本をビリビリしなくなって2ヶ月ほど経ちます。
絵本ビリビリ期はどうやら抜けられた、かな。
今回の絵本ビリビリ問題を通して思ったこと
息子くんの絵本ビリビリ行動が続いていた最中、絵本ビリビリについてネットでも検索をしてみました。
早く解決したくてネットの中に答えがあるだろうと、一生懸命探しましたが、我が子にピッタリ!という情報は見つけられませんでした(もちろん、参考にさせてもらったことは多々あったのですが)。
考えてみれば当たり前のことなんですけど、こどもの姿ってひとりひとりみんな違うんですよね。
それに、大人にとって問題と思われる行動であっても、こどもなりにちゃんとした理由があってのことだったりします。
ですので、まずは我が子の行動をよく観察することで、何かヒントが見えてくるんじゃないかなと考え直しました。
そして、ネットなどの情報は情報として一旦頭の片隅に置いておくようにして、できるだけフラットな視点で我が子を観察することを一番に心がけたことで、少しずつ見えてきたことがありました。
まとめ
子育て中に、困ったな、とか、どうしたらいいのかなって悩む時、今の時代は便利なのですぐに調べることができます。
そういう情報が助けになることもたくさんありますが、なんだかしっくりこないな…と思うときは、改めて、我が子の姿をできるだけフラットな目でよく観察することが大切なことだと思います。
意外と一番近くの目の前にいる我が子に、その答えがあったりするのかもしれませんね。
今回の出来事はそんなことを改めて教えてもらった出来事でした。