お子さんが食事中に食卓におもちゃを持ってきて、困ったことはありませんか。
今回は、実際に我が家であった、食事中のおもちゃ遊びと、それをやめさせるための対処法をお伝えします。
はじめが肝心なのに、チャンスを逃してしまった我が家の場合
我が家の食事はテーブルに椅子スタイルで、椅子は落ちないようにがっちりベルトが付いているタイプのものを使っています。
自分で椅子から降りるのは難しいので、食事中に出歩いたりすることはできないし、あまり問題はないかなと思っていたのですが…。
一歳半過ぎたくらいからでしょうか、椅子に座る前に、食卓に車のおもちゃを持ってくるようになりました。
私がごはんを食卓に並べ始めると、その時に遊んでいた1台を持って食卓にくる息子くん。
私が「ごはんだよ」と声をかけなくても、ごはんになることを察して自分で車を持ってくるなんて賢いわ…と、本気で思っていました。
実際、1台くらい車のおもちゃを持ってきたところで、食事をするのに困ることはなかったし、「まずは食事の楽しさを感じられるようにしましょう!」というのをどこかで目にしたので、楽しく食事ができるなら、車で多少遊びながら食べても構わないかな、そのうちわかるようになれば遊ばなくなるだろうし…と思っていました。
それからしばらくすると、持ってくる車の台数が徐々に増え始めました。1台が2台、2台が3台…そのうち10台くらい並べ始めることもありました。
実際10台くらいの車のおもちゃを食卓に置きながら、食事をさせてみた日もあるのですが…。
まぁ、そんなに広くないテーブルに車が10台もあれば、どう考えても邪魔。
お茶碗をひっくり返しそうになるし、こちらもイライラしてしまいました。
その後、たくさん車を持ってきた時には「車の数を減らして」とお願いして、食卓の横に並行しているカウンターに並べさせ、手元には1台だけ持たせて食事をしてみたりもしました。
でも結局、途中でカウンターに並んでいる車を指差してアレを取って、と言い出す息子くん。
やっぱり、そろそろ食卓に車を持ってきて食べる習慣は、終わらせたほうが良さそうだ…と意を決して対策を考えることにしました。
「食卓に車のおもちゃを持ちこまない対策」を考える
いくつかの対策を考えてみたのですが、最終的には、
一度きちんとお話をして、ごはんの時に車は持ってこない約束をする。
というストレートな方法でやってみようと決めました。
そして、このお話をした後の食事については、たとえ泣いたとしてもダメなものはダメと明確に示そうと決めておきました。
また、食事の時間が長くなると、飽きて遊びたくなることもわかっているので、食事は30分以内にすることも心がけました。
平日のお昼ご飯は、息子くんと私の二人だけで食事をするので、絶好のチャンス。
食事の時間も短くできるよう、食べやすいメニューにして、準備万端で挑みました。
きちんと話をすることの大切さ
その日、いつものように2〜3台の車を持ってきた息子くんに、まずはお話をしました。
「車はガソリンがごはんなんだって。息子くんと一緒のごはんは食べられないから、車はガソリンスタンドに連れて行ってあげてね。ここで食べるのは息子くんとかーかだけ。車は置いてきてね。」
と、息子くんに伝えました。
ちょうどおもちゃの一部にガソリンスタンドがあったので、一緒にそのおもちゃのところへ行って、ガソリンを入れる真似をしてみました。
すると意外にも納得した様子の息子くん。
車をガソリンスタンドに置いたまま、椅子に座ってくれました。
さらにその日の夕食も車を持って来ようとしたのですが、すかさず、「車はほら、ガソリンだったよね。ガソリンを入れてあげてくれるかな。」と言うと、ガソリンスタンドに車を置いて本人だけ椅子に座ることができました。
さらにその夜夫が帰ってきた時にも、本人のいるところで、今日はこんな風にしてご飯が食べれたんだよね、とちょっと大袈裟に話をし、夫からも褒めてもらうようにしました。
それ以降、ときどき車を持ってくることはありましたが、その度に「車はご飯食べれなかったよね、ガソリン入れてきてあげてね。」ということを伝えてきました。
それでもどうしても車を持ってきたい時もありましたが、そんな時には息子くんの椅子の下やカウンターなど、手は届かないけどすぐ近くに見えるところに置くことを提案すると、それで納得するようになり、今ではほぼ車を持ってくることは無くなりました。
そもそも、一番最初に車を持ってきたところで、おもちゃはだめだよ、と約束を明確にしておけばよかったのに…ということなのですが。
初めての子育ての中では、予想していなかったことや、こんな時どうしたらいいのかなと思う場面が多々あります。
今回の我が家のように、最初のタイミングを逃してしまったとしても、修正していけることもあると思うので、諦めずにいろいろ試したり、こどもにきちんと伝えたりしていくことの大切さを実感したできごとでした。
まとめ
今回の私の一番の失敗は、「まだ小さいからわからないだろう」とか、「話しても難しいかな」と思って、大切なタイミングをさらっと逃してしまったことだと思います。
今回、我が子に食卓におもちゃを持ってこない話をしたとき、私が真剣に話をしたら、息子くんなりに理解しようと、一生懸命話を聞こうとしている姿がありました。
たとえ難しい話だと思っても、こどもなりに理解する力を持っているのだと思います。
こどもの力を舐めてはいけないなぁ…と反省させられるできごとでした。
今回の我が家の失敗、どなたかのお役に立てれば幸いです。