キリがない物欲の無限ループを断ち切るために手放すべきもの

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おはようございます、accoです。

私は数年前に、大掛かりな片付けをして、その時にたくさんのものを手放しました。

当時、本当にたくさんのものを手放しました。

勢いもあったからどんどん手放せました。

途中、たくさんのものを捨てることへの罪悪感も生まれて、なんて無駄な買い物が多かったのかと落ち込んだ時期もありました。

でも、それを乗り越えていったら、最終的には気持ちの良い空間が出来上がりました。

とても暮らしやすくなったし、掃除もしやすくなりました。

おかげで、毎日掃除ができるようになったし、新しく何かを買おうとする時には、よく考えるようにもなりました。

今も度々持ち物を見直すし、我が家の場合は引っ越しもあるので、その都度ものと向き合うようにはしています。

それで、あの時の、たくさんのものを手放して、家が気持ちの良い空間になっていった時の、あの感覚と感動。

あの時のあの新鮮な感覚をもう一度味わいたいなー…とときどき思い出しては、片付けたりものを手放したりするのですが。

やっぱりあの時ほどの感覚や感動は、もう味わえないのですよね。

これもまた、仕方がないことではありますが。

 

それでふと、ならばせめて初心を思い出そうと、少し前にこちらの本を購入して読んでみました。

 

 

私が大掛かりな片付けを始めようと思うきっかけになったのは、ミニマリスト界隈の皆様のブログを読んだことでした。

中でもより影響が大きかったブログの一つに、この本の著者、筆子さんのブログがあります。

芯がしっかりあってブレないというのか、地に足がついているというのか、冷静にものごとを見てばさっと切るような潔さというのか。

ふとした時に、大事なことを思い出させてくれるので、今でも読み続けているブログの1つです。

 

そのおかげもあって、私自身、無駄な買い物はずいぶん減ったとは思うのですが。

それでもときどき、どうしても必要じゃないのに、買いたいなーと思うようなものがポツポツと湧き上がってくる時があって。

例えば、壊れて買い替えをしたい、っていうよりも、こっちの方がさらに使いやすそうだから、とかこっちの方がデザインが素敵だから、とかそういった理由で買い替えたいなーと思って、買い替えたりするようなことが、だいぶ減ってはいるものの、いまだに私にはあって。

そうやって、より良いものを見つけて、買ってみて、実際にその良さを実感できた時には、確かに、とても嬉しいものなのですが。

でもねー。

ふと冷静に考えた時に思うのですよ。

これって、どうなんだろう…と。

より良いものが出てくるのは当たり前と言えば当たり前のことで。

だからと言って、より良いものを見つける度に買い換えてたら、キリがないわけで。

それこそもったいない。

でも、これに買い換えたら、なんか今よりちょっと気分良く過ごせるかもなんて思ってしまって、あーやっぱり欲しいから買っちゃおうかな…と悩みながらもポチッとする、みたいな。

そこにはキリがない物欲の無限ループが、確実に存在しているわけで。

 

さて、そんな私にピッタリのアドバイスを、この本の中に見つけました。

 

この本のpart1「おしゃれな部屋にするより、大事なこと」の中に、

「インテリア好きが持ちがちな三つのこだわり」として、

①好きな物だけに囲まれたい

②おそろいでそろえたい

③何もない部屋にしたい

を挙げています。

そして、この①好きな物だけに囲まれたいについて、筆子さんは以下のように書かれています。

よく「大好きな物だけに囲まれて暮らしたい」という人がいます。

確かに、嫌いなものばかりが置いてある部屋より、好きなものがたくさんある部屋の方が居心地はいいでしょう。しかし「大好きな物だけを!」という強いこだわりを持つと、何を手に入れても、「もっと素敵なもの」「もっと自分にふさわしいもの」「もっと便利なもの」が次々と目に入ります。買った物にちょっと難があったり、使い勝手が悪かったりすると、すぐに新しいものが欲しくなるのです。

                      「本当に心地いい部屋」より抜粋

さらに、

この世に完璧なものはないので、多少気に入らないところがあっても、いい面に光をあてて、満足して暮らした方が幸せに生きられます。

しかし、「大好きな物だけを持ちたい」と思いすぎていると、そうできません。

何かを手に入れても、しばらくすると、その商品を大事に使うことより、もっといいものを見つけることに、時間、お金、体力、気力を注いでしまうのです。

 「本当に心地いい部屋」より抜粋

おーまさにコレだよ、コレ…。

この部分では、最後に、

どんな物があるのか、どこで売っているのか、どこで買えば安いのか、他の人の評価はどうか、あれこれ知りたくなり、買う前に調べ、レビューを読みます。

考えることや、すべきことが増えるのです。

このように苦労して「これだ!」と思う物を買っても、すぐに色あせ、同じことを繰り返すのは、お金ももったいないですが、ただただ自分を疲れさせる行為です。

「大好きな物だけに囲まれたい」という強いこだわりを手放すと、物も増えすぎないし、もっとリラックスして暮らせます。

 「本当に心地いい部屋」より抜粋

と書かれています。

 

強いこだわりを手放す。

 

まさにおっしゃる通りで。

こだわりを持って選び抜いた、素敵な家具や生活用品、洋服なんかも含めて、こだわりのお気に入りのものに囲まれて暮らす、素敵な方々の暮らしぶりを、あちらこちらで目にすることができる今。

それはとても、本当に素敵だと思うし、憧れちゃうし、真似したくなっちゃって、ついうっかり引き込まれちゃうことは、もう本当に日常茶飯事なのだけど。

それが楽しいっちゃ楽しいのかもしれないのだけど。

 

こだわりを捨てよ。

 

自分の使っているもの全てが、100%完璧なお気に入りのものじゃなくたって、暮らす上では全然困らないわけで。

そのこだわりのせいで、心をすり減らしたり、お金が大切にできなかったり、物を大切にできなかったりするのであれば、それは本末転倒なわけで。

であれば、本当に手放すべきは、物ではなく、こだわりだよ、と。

SNSから離れる時間を持ちましょう、とよく言われてますが。

意識して距離を置くことって、今の時代、大事だなぁと改めて思いました。

特に、インテリアが好き、とか、雑貨が好き、とか、おしゃれなものが好き、とかで、自分がついこだわってしまうものがわかっているのならなおさら、新たな刺激を次々と与えてくれる情報源とはちょっと距離を置いて、俯瞰して見れるくらいの距離を保ちたいものですね。

 

改めてものに対する考え方と自分のお金の使い方を考えるきっかけをもらえて、初心に戻りたかった私にはピッタリの本でした。

気になる方はぜひ。

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