よく晴れたゴールデンウィークの真ん中あたり、夫の会社の方が「田植えをするからよかったら見にきたら」と声をかけてくれたので、家族3人で行ってみることにしました。
今回は、初めて田植え作業を間近で見てきた体験について書きたいと思います。
隣町の山の奥、のんびりした田舎にある農家のお宅へ
今回お世話になった夫の会社の方は70歳。
奥様と2人で暮らしているそうですが、本格的に田んぼを始めたのは数年前からとのこと。
ご実家がすぐ近くにあって、そのご実家が農家をしていて田んぼもあるからということで、現役でお仕事をされながらも田んぼを始めることにしたそうです。
13時ごろ現地に到着。
ずいぶん山奥にきたのでちょっとドキドキでしたけど、住宅がポツポツあるような田舎の風景が広がっていました。
まずは鯉の餌やりから
ついてすぐに、おじさん(会社の方のことです…笑)が連れていってくれたのは、近くにあるため池。
そこには鯉がいて、毎日餌やりをしているからということで、連れていってくれました。
初めて会ったおじさんなのに、自分のおじいちゃんのようにちゃんと後をついて歩く息子くん。
少し前まで人見知りしてたのに、成長したなぁ…。
池には大きな鯉がたくさんいて、おじさんが手を叩くと集まってきました。
が、息子くんが「えいっ」と餌を投げても、鯉たちには全然届きませんでした…。
いざ田んぼへ!
さて、池からおじさんの自宅に戻って、そこから歩いて3分くらいのところにある田んぼへ。
山にあるので、だんだんになっている田んぼ。
田植え機は始めはご実家から借りていたそうですが、「自分達のタイミングでやりたいし、思い切って買ったのよ」と奥様が笑って話してくれました。
初めて間近でみる田植え機。
苗を積むところもじーっと見ていました。
車好きの息子くんですが、エンジンがかかると音も大きいのでちょっとびっくり。
動き出して苗がちょこんちょこんと植えられていく様子を不思議そうに見ていました。
田植え機で田んぼを一周してきたおじさん。
「いやー、ぐねぐねまがっちゃったよー!田植え機は1年に2日間しか使わないんだよ。だからねぇ、毎年使い方忘れちゃうんだよー!」と楽しそうに笑っていました。
さて、息子くんはそんな様子を見ながらも、だんだんどろんこが気になり始めた様子。
少しずつどろんこの中へ…。
最近は砂場で裸足で遊んだりしているから、ぐちゃぐちゃも平気みたいです。
いつもの砂場とはちょっと違う田んぼのどろんこの感触を楽しんでいる様子。
一緒に遊んだので写真は撮れませんでしたが、お団子作りをしてポイポイ田んぼの中に投げたり、小さなおたまじゃくしを見つけたり、ありんこを見つけたり、ツバメが飛んでいるのを見たり…と、この時期ならではの楽しいことがいっぱいできました。
田んぼのぐちゃぐちゃを楽しんだ後は、田んぼにつながる道路脇に田んぼの水が流れる水路があったので、流れが緩いところに浸からせてもらって汚れを流します。
そんなこんなで、15時くらいには田植えも終了。
作業の後は、ご自宅の庭で休憩しながらジュースとおやつをいただいて、大喜びの息子くん。
作業後のこうした空気も、息子くんには楽しくて仕方がない様子で、最後まではしゃいでいました。
田植えの見学を終えて
息子くんは田んぼでどろんこ遊びをたっぷりさせてもらって、大満足の1日になりました。
また夫と私は、作業の合間合間におじさんおばさんから、田んぼを始めるときに実際にどんな準備が必要なのかとか、1年間の流れや大変なことはどんなことかとか、どのくらいの面積でどのくらいのお米が取れるのか、などなどお話を伺ってきました。
と言うのも、夫の実家にも田んぼがあって、今は農家の方に貸しているのですが、自分たちもいずれ実家に戻ったら田んぼできないかな…ということを少し考えたりしていたからです。
ということで、大人もこどもも刺激をたくさんもらって大満足の田植え見学、おじさんとおばさんにお礼をして帰路につきました。
まとめ
田植えの前日に、夫が息子くんに図鑑を見せていました。
我が家にあるたべもの図鑑にちょうど田植えの絵が載っていたので、それを見せながら「明日は田んぼへ行って、田植えを見せてもらえるんだよ。」と説明していました。
家に帰ってきて夕ご飯を食べたあと、息子くんが図鑑を出してきて田植えの絵を指差して「たうえ!」と言っていましたので、図鑑に載っている絵と今日見てきた光景が重なったのかな、と思います。
絵や写真、動画で見たりすることができる時代ではありますが、今回田植えの見学を通して、息子くんはさまざまな体験をすることができました。
- 実際にその場所に行き、田んぼのある風景を見ること
- 田植えのやり方、田植えの機械を実際に見ること
- 田んぼに入って手や足でどろんこの感触を楽しむこと
- 田んぼにいる生き物を見つけること
- おじさんやおばさんの話を聞いたり、ふれあったりすること
普段の暮らしの中では体験できないことがたくさんあって、そんな経験をさせてもらえたことがとてもありがたかったです。
稲刈りにもきてみたら、と言っていただいたので、またみんなで見に来れたらいいな、と思っています。